実績紹介

旧師団長官舎は、陸軍第13 師団長長岡外史の邸宅として明治43年に建設された貴重な明治期の洋風建築であり、平成５年に上越市南城町から現在地に移築された上越市指定文化財です。
上越市では歴史的建造物としての見学や文化活動の場として利用してきましたが、年々老朽化が進み利用も伸び悩んできたため、令和元年度（2019）に保存活用のための設計、令和２年度（2020）に改修工事を行い令和３年３月に竣工しました。同年４月からはフレンチレストランとして開業し、現在では予約も好調なレストラン機能とともにウエディングなど多彩な利用が展開されています。
弊社では歴史的建造物の本質的価値を損なわないよう、建築基準法第３条の規定に基づき保存建築物の指定を受け、建築審査会の同意を得て同法の適用を除外し、利用者の安全性と快適性、並びに建築物の持続可能性に配慮して、創意工夫に努めた活用改修のための設計監理を行いました。