実績紹介

「旧今井染物屋」は上越市高田に現存する最古級と考えられる19 世紀中頃に建てられた町家建築の一つであり、古い形式の「造り込み式雁木」を持ち、上越市文化財に指定されています。
上越市では、この町家の保存を図りつつ街なかへの誘客と回遊を促すとともに、雪国上越の地域に根差した文化であるバテンレースを基軸とした工房を常設し、地域文化の継承と発信の拠点として活用することとしました。
令和元年度（2019）に耐震改修および保存活用のための設計、令和２年度（2020）に改修工事を行い令和３年４月に竣工しました。
弊社では歴史的建造物の本質的価値を損なわないよう、建築基準法第３条の規定に基づき保存建築物の指定を受け、建築審査会の同意を得て同法の適用を除外し、利用者の安全性と快適性、並びに建築物の持続可能性に配慮して、創意工夫に努めた耐震改修と活用整備のための設計監理を行いました。