国登録有形文化財「喬柏園(旧柏崎公会堂)」修正設計監理業務
- プロジェクト名
(仮称)市民活動センター整備工事設計における登録文化財現状変更検証業務
(仮称)市民活動センター整備工事監理業務
- 実施期間
平成26年
平成26年から平成27年
- 発注者
柏崎市
- 対象地・エリア
かしわざき市民活動センター「まちから」
新潟県柏崎市
- 業務内容
修正設計・工事監理
構造・規模:鉄筋コンクリート地下1階地上3階建て、述べ床面積1,202.73㎡
喬柏園(旧柏崎公会堂)は、柏崎出身の高橋忠平・サワ夫妻の寄付によって建築された建物です。建物小屋裏には棟札が現存し、その記述から昭和13年(1938)の建築で、株式会社清水組(現・清水建設株式会社)による施工と明らかになっています。平成19年に国登録有形文化財の答申を受けましたが、同年7月16日に発生した新潟県中越沖地震によって旧公会堂が被害を受けるとともに、敷地裏側に位置した石垣・庭園が崩壊しました。これを受け、平成26年に保存活用に向けた実施設計、平成27年に整備工事を実施し、「かしわざき市民活動センターまちから」及び「中越沖地震メモリアル施設」として再生しました。当初の実施設計は他社により完了していましたが、本業務は、当該設計が国登録有形文化財としての価値を損なわないか検証するとともに、史料調査と痕跡調査を行い建物の利用履歴や旧来の姿などを把握した上で、耐震設計及び外部タイル修繕並びに建築構法及び当初部材の保存のための解体範囲の見直しと、史料調査に基づく意匠復原設計を行いました。竣工後は、文化財の現状変更報告書や施設で配布する修復工事概要をまとめたリーフレットも当社で作成しています。